7月上旬の「姨捨棚田」の風景です。
5月に植えた苗が青々と育ち、緑のジュータンのようです。(→前回の田植えの様子はコチラ。)
「姨捨(田毎の月)」は国の名勝にも指定されている棚田です。
ちなみに、長野県の国指定の名勝は5つあり、「寝覚の床」「天龍峡」「光前寺庭園」「米子瀑布群」そして「姨捨」になります。
この日は曇り。梅雨の断続的な雨が続く季節でしたが、比較的良い条件の中で作業することが出来ました。
草刈り機や鎌で草を刈り、熊手で刈った草を集めていきます。
田んぼの中に生えている雑草は、手で摘み引き抜きます。この作業をするかしないかで収穫量に差が出るようです。
草刈り機や熊手は、現地で借りることができます。
特に大変なのが、上土手の畦畔の草刈りです。片足は田んぼの中で、少しずつ前進しながら進みます。
姨捨棚田には、「深水(ふかみず)くん」と呼ばれる用水パイプが設置されています。その施設の周りは鎌で慎重に刈りました。
作業前と作業後の様子です。
オーナー田の草刈りは、土手の半分までが自分の管理区域となっています。
写真を見ると、下土手の草刈りはもっと下まで刈らないとダメですね。
次回は気を付けたいと思います。
思ったより、草の丈が短く、スムーズに作業することが出来ました。
なかなか来れない知人の県外オーナーの田んぼも草刈りもしました。
街を見下ろす景色も素晴らしく、落ち着いた田園風景のなか、草刈り機が初体験という人もいましたが、気持ちよく作業出来たと思います。
作業後、管理棟である姪石苑に行ってみると、こんな箱が。
蓋を開けると“おせんべい”が出てきました。
千曲市の方が来て、お話を聞くと、現在試案中ということで、感想をお話ししました。
5種類の味の中で「ねれかり」が一番おすすめ。
中まで味がしみているのにパリッとした食感で、味は最高です!しかし、コスト面や注文数の制限など企画する方は大変のようです。
姨捨棚田を継続して守っていくためには、名月会の方のような地元の熱意と、それに賛同する周りの方の理解や協力と、そしてオーナー制度やせんべいの企画をする職員の努力が積み重なり、実現していくのだと感じました。
次回の作業は、8月の草刈りです。