白馬村青鬼棚田“堰ざらい”に参加しました | 信州棚田ネットワーク

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白馬村青鬼棚田“堰ざらい”に参加しました

2021.05.17

  • お知らせ

5月3日(月)、白馬村にある「青鬼〈あおに〉棚田」の堰ざらいに参加しました。

“堰”〈せき・せぎ〉とは、田んぼに水を引くための水路のことです。

今回は、冬の間、堰にたまった土砂や落ち葉を取り除く作業を行いました。

杉林を抜けると、道が細くなってゆき、切れ落ちている!!!

みなさん、サクサクと進んでいきます。

落ち葉で埋まっていて見えませんが、左側の足元に堰があります。

【BEFORE】

【AFTER】

スコップやジョレン(鍬のような形で、土や泥をかく農機具)を使って、土砂や落ち葉を取り除くと、水が流れるようになりました!(Fさん作業&撮影)

水の通り道が見えないなと思っていたら、斜面が崩れて土砂で埋まっていたようです。

土砂や倒木の除去は達人たちにお任せし、私は手前の落ち葉や土砂を取り除きました。


この青鬼堰は、青鬼棚田の南を流れる青鬼沢の上流から水を取り、山の中に堰を通して棚田に水を供給しています。なんと、もともとは江戸時代に作られたものだそうです!

途中、滝のような場所がありました。水を避けて歩くと足元が危険なため、浴びながら進みました。



青鬼棚田は平成11年に農林水産省の「日本の棚田百選」に選定され、平成12年には青鬼集落一帯が文化庁の「重要伝統的建造物群保存地区」に指定されています。

駐車場やトイレもあり、自由に見ていただけますが、集落には実際に住んでいらっしゃる方もいるため、早朝や深夜の観光は避け、棚田の畔には入らないようお願いします。

青鬼棚田でとれたお米(古代米「紫舞」)でできたおにぎりを昼食としていただきました。銀座NAGANO(宅急便販売あり)や道の駅白馬などで購入できるようです。

斜面で栽培する棚田は平地の田んぼより手間がかかると言われています。それに加え、険しい山中にある堰の管理は大変な苦労かと思います。青鬼沢のきれいな水と、寒暖差のある棚田で美味しいお米になるのだなと実感しました。

青鬼堰から引いた水が張られた棚田の風景が楽しみです。