北アルプス地域振興局ブログ『北アルプスCOOL便』に掲載された5月9日(火)の記事を転載します。
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こんにちは、農地整備課のSです。
4月29日(土)に、白馬村の青鬼(あおに)集落で行われた「堰(せき)ざらい」に参加してきました。
「堰ざらい」とは、農業用水路の中にたまった落ち葉や土砂を掃除して、水が流れるようにする作業のことです。
青鬼では、お米作りに必要な水を引くために、毎年「堰ざらい」を行っています。
この青鬼堰は、約160年前に岩切職人たちがノミを使って岩を削り、約3年かけて作り上げたそうです。
当時は工事用の機械など無く、大変な作業であったことが、容易に想像できます。
さらに、水路は険しい山中を通っており、昔の人の苦労とお米を作りたいという強い気持ちが感じられます。
うっかり落ちてしまったら、無事では済まなそうです…
皆さんヘルメットを着用して、安全に作業を進めていきます。
3時間ほどで無事作業が終わりました。
これで今年もおいしいお米を作ることができますね!
日本棚田百選やつなぐ棚田遺産に選定されている青鬼の美しい風景の裏には、重労働を伴う堰の維持管理や、大雨によって崩れてしまう石垣の保全など、たくさんの苦労があるのだと実感しました。
※近くに駐車場があり、集落内を見学することできますが、棚田の畔に入っての撮影等、農作業や集落に住んでおられる方のご迷惑になることはしないようにお願いします。