【飯沼の棚田】田植えに参加しました! | 信州棚田ネットワーク

【飯沼の棚田】田植えに参加しました! 中川村

2026.05.18

  • 活動報告

5月12日(火)、中川村にある「飯沼の棚田」の田植えに行ってきました。
棚田を保全する「飯沼の棚田地域振興協議会」の一員である伊那食品工業グループ(伊那食品工業㈱、㈲ぱぱな農園、米澤酒造㈱)の社員のみなさんや地元の方々、村や県の職員など約80名が参加しました。

飯沼の棚田は、平成16年から棚田を保全してきた「飯沼棚田活性化研究会」が高齢化により令和4年に解散。一時は存続の危機を迎えていましたが、それを救ったのは、地元のつながりでした。

村内にある伊那食品工業のグループ会社である「米澤酒造㈱」が、飯沼の棚田のお米で日本酒を造り続けていたことが縁で、現在は同グループの「㈲ぱぱな農園」が事業を引き継ぎ保全しています。

棚田には、全量酒米の美山錦を植えており、そこで採れたお米から作られるのが、米澤酒造㈱の日本酒「今錦 おたまじゃくし」です。

ラベルに描かれたおたまじゃくしの絵柄の成長と共に、お酒の成熟具合(原酒、特別純米酒、ひやおろし)を味わえる、ストーリー性豊かなお酒です。
生産量が限られているため、今や地元・飯沼地区の方でも手に入らないほどの幻のお酒になっています。

この棚田での田植えや稲刈りは、伊那食品工業㈱の新入社員の研修の場にもなっています。
お揃いのオレンジのユニフォームを着ているのが、伊那食品工業㈱の社員の方々です。
ユニフォームと植えられたつつじの色がリンクしていました💛

棚田一枚一枚が、等高線に沿った細長い形状をしているため、田んぼで苗の列(条間)をまっすぐ引くための専用の「レーキ」で「線引き(マーク)」を付けて貰い、機械の入らない田をみんなで一斉に手で植えていきました。

田植えが終わったあと、元・飯沼棚田活性化研究会の地元の方にお話を伺うことができました。
企業に棚田を保全してもらえるのは本当にありがたいとした上で、
「伊那食品工業グループの社員の方がたくさん来てくれて、2ヘクタールもの田植えを半日で終わらせられてとても助かる」「いつまでもこの景観の良い棚田を残してもらいたい」と話してくださいました。

一部の急峻な棚田ののり面には、安全に草刈りができるように「足場」が設けられていました。

地元住民の方々がぱぱな農園に任せるだけでなく、今も「飯沼の棚田地域振興協議会」の一員として、長年培った棚田づくりのノウハウを企業に伝える形で田植えや稲刈りをサポートしており、双方がリスペクトし合う信頼関係が築かれているなと感じました。

飯沼の棚田は、県内15例目となる「棚田パートナーシップ協定」も締結しており、地域と企業がより強固に結びついています
大切な伝統と美しい景観が、今後も継続して守られていくことを願います。