県庁農地整備課Yです。
5月26日(日)、千曲市にある姨捨の棚田でオーナーによる田植え体験会が開催されました。
この体験会は、姨捨ですでに活動実績のある「名勝姨捨倶楽部」の有志を中心に、2023年に結成した『姨捨の棚田ファーム』によるものです。
姨捨のオーナー制度は、千曲市が取り組む、姨捨「棚田貸します制度」が有名ですが、今回高齢化等で後継者のいない棚田を『姨捨の棚田ファーム』が借り、新たなオーナー制度を開始しました。
夏の間の水の見回りや草刈りなどはお任せできて、秋には借りた田んぼで収穫体験をして、お米がもらえます。
企業や有志団体、ご家族など、7団体のオーナー約80名が集まりました。
信州棚田ネットワークでは、今年3月19日、三井住友海上火災保険株式会社長野支店様と棚田パートナーシップ協定を締結し、棚田の保全に使用してほしいと支援金をいただきました。
全国の農地が抱える高齢化や担い手不足の問題が、トップクラスの知名度を誇る姨捨の棚田でも起きています。棚田の保全は、耕作を継続することが重要です。
今回は、三井住友海上火災保険株式会社長野支店の社員のみなさまに棚田を身近に感じていただくことと、棚田を保全するために、いただいた支援金を一部使用して、姨捨の春は田植え、秋は稲刈りにご参加いただきます。
今回は4名の社員の方々が来てくださいました。
ガイドとなる綱張り棒に合わせて、15~20㎝ほどの間隔をあけて、苗を1株ずつ植えていきます。
苗をたくさん植えれば、お米がたくさん採れるのでは!!!?と思ってしまいますが、苗は分げつする(根元から新しい茎が出てきて増える)ため、日光を当てて成長を促すには間をあけて植えることがポイントだそうです。
いかがでしょうか?まっすぐ植えられていて、倒れている苗がひとつもありません!
三井住友海上火災保険株式会社長野支店のみなさんの几帳面さが現れているようです✨
オーナー田は姨捨駅にほど近い標高の高い場所に位置し、北信五岳の山並みや千曲川の流れ、長野市街地などの眺望が抜群です。
田植えをしながら、腰を持ち上げて見る眺めに癒されます。
天候に恵まれてたくさんお米が収穫できますように!9月の収穫が楽しみです!
田植えにご参加いただいた三井住友海上火災保険株式会社長野支店の方から写真をご提供いただきましたので、一部まじえて掲載させていただきました。
信州棚田ネットワークでも棚田の生育を見守ってまいります!