農林水産省が、棚田地域における多様な主体との連携や協力を促進することを目的として、棚田地域の振興等に貢献する企業・大学等に感謝状を贈呈する取り組みが行われ、全国の都道府県から推薦のあった23団体を「未来へつなぐ」部門、「人と人とをつなぐ」部門、「クリエイティブ」部門の3つの部門に分けて感謝状が贈られました。
長野県から推薦した飯山市立東小学校が「未来へつなぐ」部門に選ばれ、2月20日伝達式が行われました。
以下は北信地域振興局ブログ『北信州からごきげんよう』からの転載です。
飯山市立東小学校ではふるさと教育の一環として、「日本の棚田百選」に選定されている福島棚田を教材に米づくり学習に取り組んでいます。その取組は、福島棚田保存会の皆さまから指導を受けながら行う田植え、稲刈り、脱穀までの1年間の米づくりに加え、案山子づくりや棚田学習会を行うなど幅広いものです。更には、なんと自分たちでつくったお米を1年間給食で食べています。
こうした棚田の保全活動へ参加する取組が評価され、農林水産省主催の「つなぐ棚田遺産」感謝状が授与されることとなり、推薦者である北信地域振興局から飯山市立東小学校へ感謝状を伝達しました。
伝達式では、この「つなぐ棚田遺産」感謝状が、棚田地域の維持・保全・振興等に貢献する団体に贈呈されるもので、小学校では全国初の受賞となることなどをお話しして感謝状を伝達しました。感謝状は「保存会と一緒に受け取りたい」という小学校の意向もあり、児童代表と福島棚田保存会の宮川会長に受け取っていただきました。
6年生の児童からは「受賞はとてもうれしい」、「棚田での活動を通して他の学年と仲良くなれた」、「卒業すると毎日食べているおいしいお米が食べられなくなるのはさみしい」といった感想をいただきました。
今後も棚田保存会の皆さまと一緒になって棚田の保全活動を続けていっていただきたいと思います。