県庁農地整備課です。
7月28日と29日の2日間、県内の棚田の現状を把握するため、現地機関や市町村、保全団体の方々のご協力を得て、上伊那地域と南信州地域の現地調査に行ってきました。
棚田をいくつか見学させていただきましたので、全5回に分け、その様子をご紹介したいと思います。
今回が最後です。
前回はこちら → 棚田現地調査に行ってきました④~豊丘村・福島本村棚田~
第三弾から読む → 棚田現地調査に行ってきました③~飯田市・よこね田んぼ~
第二弾から読む → 棚田現地調査に行ってきました②~中川村・飯沼の棚田~
第一弾から読む → 棚田現地調査に行ってきました①~伊那市・横山棚田~
■根羽村・横旗の棚田
長野県の最南端に向かって山深い国道153号を走っていると、棚田が現れました。
自然石が整然と積まれた石積みが田を四角に縁取る、横旗の棚田です。
信玄終焉の地、信玄塚にほど近いこの場所は、取手(砦に由来)という地名で、取手の棚田と紹介されている場合もあります。
根羽村役場の方にお話をお伺いしました。
この石積みが作られた年代は不明ですが、神社の石積みを担う職人が積んだもので、大きな地震があった際も、周辺に被害はあっても石積みはびくともしなかったそうです。
※こちらの棚田には駐車場が隣接しておりません。また、観光地ではないため、近隣住民や農家の方の作業のお邪魔にならないよう、ご配慮をお願いいたします。
用水は隣接する澄みきった川の上流から引いているそうで、棚田には新鮮な水が豊富に流れていました。
写真を撮るたびに、足元の物体が素早く田んぼにボチャボチャボチャ・・・とダイブする音が聞こえてきます。
正体はカエル🐸
伊那谷はナゴヤダルマガエルの分布域なので、この調査でぜひ見たいと思っていたのですが、伊那では棚田をじっくり見る時間が無く、根羽村まで来てしまいました😨
判別が難しいので、トノサマガエルの可能性が高いですが…。
このように棚田は豊かな自然を育んでいます。
これで全5回にわたる上伊那・南信州地域の棚田現地調査の紹介を終えますが、各棚田、苦労されながら棚田を保全されている様子を知ることができました。
今回紹介しました棚田米で作られたお酒は電話注文やオンライン等で購入することも可能ですので、利用されてみてはいかがでしょうか。