県庁農地整備課です。
7月28日と29日の2日間、県内の棚田の現状を把握するため、現地機関や市町村、保全団体の方々のご協力を得て、上伊那地域と南信州地域の現地調査に行ってきました。
棚田をいくつか見学させていただきましたので、全5回に分け、その様子をご紹介したいと思います。
今回は第四弾です。
前回はこちら → 棚田現地調査に行ってきました③~飯田市・よこね田んぼ~
第二弾から読む → 棚田の現地調査に行ってきました②~中川村・飯沼の棚田~
第一弾から読む → 棚田の現地調査に行ってきました①~伊那市・横山棚田~
■豊丘村・福島本村棚田
保全団体と豊丘村役場の方からお話を伺いました。
長年荒れ果てていた棚田を、平成24年に地元の有志が整備を行い、平成25年に復活し、オーナー制度を開始しました。
田んぼにできない湿田にハスを植えてレンコンを栽培し、棚田米とともに秋の収穫祭で召し上がっているそうです。
棚田が整備されたことにより、「福島てっぺん公園」が造られ、村の一大観光地になりました。標高600mのてっぺん公園の展望台からは、棚田の一部に加え、天竜川沿いの市街地や中央アルプスの山並みが一望できます。
福島本村棚田ではオーナー制度も行っていますが、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、イベントが中止となり、豊丘本村棚田のある神稲地区の住民のみなさんが交替で田植えや草刈りにボランティアで協力してくださり、保全活動を継続することができているそうです。
こちらで収穫された酒米・たかね錦を用いた「牡丹獅子」という日本酒が喜久水酒造で造られています。
次回はこちら → 棚田現地調査に行ってきました⑤~根羽村・横旗の棚田~