標高1000mの棚田で収穫体験 in 中尾の棚田(伊那市長谷) | 信州棚田ネットワーク

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標高1000mの棚田で収穫体験 in 中尾の棚田(伊那市長谷) 伊那市

2023.10.30

  • 活動報告

(上伊那地域振興局ブログ『い~な 上伊那』に掲載された記事を転載します。)

こんにちは!農地整備課のちよちよです

先月から参加している、上伊那管内の”つなぐ棚田遺産”稲刈り体験巡りもいよいよ最後の3箇所目
最後は、南アルプスと伊那山地の間の峡谷に位置する「中尾の棚田」で10月21日に開催された収穫体験イベントの様子をお伝えします。

ここ中尾地区で棚田保全活動を行う地元営農組織「㈱Wakka Agri」は、高齢化により増加した耕作放棄地となった棚田をすべて借り受け、健康意識が高い海外市場をターゲットに、肥料や農薬を一切使わない高付加価値な米の生産や加工品の製造、輸出に取り組んでいます。

この日はとても気持ちの良い秋晴れでした
ほとんどの棚田では既に稲刈りが済んでおり、今回は㈱Wakka Agriが活動拠点としている「古民家ひがし」の近くにある田んぼで、「亀の尾」という品種の米を収穫しました。
「亀の尾」は、戦前まで主に食用米として食べられてきましたが、戦後からは酒米として使われることが多くなっているそうです。

はじめに、㈱Wakka Agriさんから挨拶、稲刈りの説明をしていただき、収穫作業が始まりました。
「亀の尾」は他の品種と比べると背丈が高い特徴があり、倒伏してる稲が多くありました。

面積も大きすぎず、手刈りにはちょうどいい広さでしたので、参加した皆さんは楽しそうに会話しながら作業を進めていました

すべての稲が刈り終わった後は、午後の「はざ掛け作業」に備え、刈られた稲を集め藁で簡単に結ぶ作業を行いました。

その後、お昼は、棚田で収穫された新米「ささしぐれ」をかまどで炊いて作ったおにぎりと、地元野菜を使った味噌汁を大変美味しくいただきました!

㈱Wakka Agriさんは、棚田のお米を使って切餅や甘酒、パスタ等の加工品を生産しています。

「古民家ひがし」・道の駅「南アルプスむら長谷」で入手できます。皆さんもぜひ一度ご賞味ください!

11月26日(日)は餅つきイベントが開催されます!
イベント告知は、㈱Wakka Agriさんの公式SNS(FacebookInstagram)にて随時発信されています。
皆さんもぜひ参加してみてはいかがでしょうか