信州棚田ネットワーク

12月9日 棚田シンポジウムに参加してきました

2020.12.23

12月9日に、「関東農政局 棚田シンポジウム~棚田と都市を結ぶネットワークづくり~」に参加してきました。

本シンポジウムは、棚田・中山間地域の振興に取り組む多様な主体(農家、棚田保全会、企業、大学、NPO、観光業者など)の参画を得て、先進事例の発信や関係者のネットワーク作りに資することを目的として開催されました。

新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、関東農政局と管内の9拠点をテレビ会議システムでつないで行われ、昨年施行された棚田地域振興法に係る情報提供と、関東農政局管内の6つの棚田保全団体の事例発表がありました。

発表資料が、関東農政局ホームページに掲載されていますので、参考にしてください。

関東農政局ホームページ(別ウィンドウでページが開きます)

 

事例発表では、長野県から、当ネットワークの会員である、稲倉の棚田地域振興協議会と株式会社かまくらや様に発表していただきました。

 

稲倉の棚田保全委員会 委員長 久保田さん

稲倉の棚田では、これまでほたる火まつりやイルミネーションなど、様々なイベントを企画してきましたが、より多くの人に一緒になって参加してもらい、深く関わってもらいたいという思いから、今年は「ししおどし」という新たな参加型イベントを開催しました。「ししおどし」のイベント風景を映した動画も作成、紹介してくださり、他県の保全団体から「是非私たちの地域でも実施したい。」との感想をいただいていました。

今後も、企業や福祉、学校など、多方面へ棚田保全の輪を広げていき、棚田の新たな多面的機能を模索していきたいとおっしゃっていました。

株式会社かまくらや 代表取締役社長 田中さん

株式会社かまくらやでは、主にそばやりんごなどを生産していましたが、地元から依頼を受けたことをきっかけに、「四賀棚田復活プロジェクト」を立ち上げ、棚田を耕作することとなりました。

昨年には、「棚田ものがたり」という地域ブランドを立ち上げ、棚田米を使った粒味噌を発売しています。

棚田の生産としては、まだ赤字ですが、他事業の収益を合わせると、会社全体の収益は一度も赤字になったことはないそうです。

生産性の観点から不利な場所でも、こういった土地を引き受け、活用するのが会社の理念であり、今後は更に、地域住民や行政等を巻き込んで保全活動をしていきたいとおっしゃっていました。

他県の保全団体からは、「棚田の保全を事業として成り立たせ、継続していけるのは素晴らしい。私たちも参考にしたいし、是非頑張って頂きたい。」といった称賛や激励の言葉が多く寄せられていました。

 

他の事例発表では、田植え体験だけでなく、食育体験や藍染め体験、生物の観察会などの幅広い活動を行っていたり、大学や企業と協働して活動を行っているところもあり、大変参考になりました。

 

シンポジウムには、姨捨の棚田の活性化について研究している長野県屋代高等学校附属中学校の生徒も参加しており、熱心に発表を聞いていました。「いろいろな事例を聞けたため、参加して良かった。」と言っていました。

屋代附属中学校の生徒

 

シンポジウムに参加してみて、こういった場を設けることにより、先進事例を参考にできたり、参加した方同士でネットワークのつながりができるため、情報共有する場はとても大切だと感じました。

当ネットワークも、すでに保全活動をしている皆さん、これから保全に関わるかもしれない皆さんに、より多くの情報提供ができるよう、頑張っていこうと思います。